張文良. 連続性と非連続性——呂澂の中国大乗仏教批判について[J]. 南昌航空大学学报(社会科学版), 2012, 14(3): 50-60.
引用本文: 張文良. 連続性と非連続性——呂澂の中国大乗仏教批判について[J]. 南昌航空大学学报(社会科学版), 2012, 14(3): 50-60.

連続性と非連続性——呂澂の中国大乗仏教批判について

  • 摘要: 呂澂の中国大乗仏教批判は、インド仏教の法相唯識系を本位として、『大乗起信論』を起点とする如来蔵系仏教を批判したものである。呂澂は、インド仏教と中国仏教との間の非連続性を鋭く指摘したが、両者の間の連続性、つまり、中国の如来蔵思想がインドにおける関連思想の延長線にある、ということを十分に論じていない。呂澂の中国大乗仏教批判と日本の「批判仏教」との間に類似した問題意識や方法論がある。それらの理論的得失を考察するのは、現代の仏教研究方法論の探求に有益である。

     

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